取り付けは窓の上部や隅っこの方
様々な内装材、石膏ボード・コンクリート・木地・土壁等でのエアコン(クーラー)の背板の取り付け方法。エアコンの取り付けに関する情報をまとめました。どういう場所に付けるのがいいのか、据付位置や高さなど。取り付けを頑張りましょう。
取り付け場所と工程
大体は窓の上で、エアコン用のコンセントが付いていて、穴が開いている付近に取り付けます。例えば窓の上部で隅っこの方になります。
作業の順番としては、
背板の取り付け⇒穴を開ける⇒配管のフレア加工⇒配管接続(室内機)
⇒断熱(保温)⇒テープ巻き⇒配管接続(室外機)⇒真空引き
⇒電線配線接続⇒試運転⇒施工完了 です。
室内機の取り付け場所はどこ?
まず取り付けようとしている室内機の外寸を測ります。
買う機種を迷っているのであればカタログやインターネットなどにも寸法が載っていますので調べてみるのもいいですよ。
測る場所は「高さ」と「幅」です。幅はコンセントに当たらないかを確認するのがポイント。高さは、室内機の外寸+引っ掛けしろです。
掛けしろがないと室内機を引っ掛ける事が出来ないので注意しましょう。
背板の取り付けはこうする
室内機から背板を取り外し、取り付けをしようとしている場所に当てます。
まず背板の中心にビスをねじ込みます。
この時に配管を出す穴がどちらにあるか確認をし、背板の下端(1番下)よりも穴の下端の位置が下にある事を確認します。
穴の方が下でないと、ドレンが排出されませんので注意してください。
背板下端と穴の下端が同じでもドレンは流れます。
穴を室内機で隠す時は?
背板には穴の中心位置の寸法を書いてあるので利用しましょう。
重要ポイント、穴の中心を規定の矢印の位置より5㎜上げましょう。
背板が下がることで室内機を取り付けた時、下から見ても穴が見えませんので。
ドレンもきちんと流れ出るので心配はないですよ。
ここからは背板の固定方法についてです!
背板を壁に取り付ける時は、水平器を使用する事です!
水平器を使用することで、ドレンが確実に流れ、水漏れを防ぐ事が出来るからです。
工事完了後に背板の水平を直すのは難しいですよ。
壁材が木の時は?
ベニヤ板やコンパネ(10㎜位の板)なら25㎜程度のビスで十分です。
上部(左右引っ掛けしろ付近)4ヶ所(2+2)、下部(左右)2ヶ所程度で大丈夫です。背板がグラグラしていなければ大丈夫です。心配であればビスの本数を増やしておきましょう。
後は水平器を見ながら背板を固定しましょう。
壁材がコンクリートの時は?
まず背板の水平をとり、穴を開ける位置にマジックなどで印しをつけます。コンクリートの場合も木地と同じ本数のアンカーを取り付けましょう。
壁にアンカーを打つには振動ドリルが必要なので用意をしましょう。
オールプラグの様な楽なアンカーがあるので利用すると良いですよ。ハンマーなどで打ち込むだけです。
そして、水平器を見ながら背板を取り付け、背板がグラグラしていなければ大丈夫です。
壁材が石膏ボードの時は?
石膏ボードはビスが利きません。ビスを引っ張ると抜けてしまいます。
そこでボードアンカーを先に石膏ボードへ取り付けます。
この作業も取り付けたい場所へ印しをしてから行いましょう。取り付け本数もまた同じです。
ボードアンカーを取り付けたら、背板を当てがいビスをしっかりとねじ込みましょう。
そして水平器で水平を確かめながら背板を取り付け、背板がグラグラしていなければ大丈夫です。
壁材が土壁等の時は?
気を付けるポイントは、あまり振動を加えると壁材が剥がれ落ちてきてしまう事です。
そうしない為に、据え付け桟(さん)という桟を使います。桟の素材は金属でできており、丈夫なので取り付けも確実にできます。
取り付け方法は、背板に据え付け桟を仮留めし、高さや側面を取り付け位置に合わします。
据え付け桟には上下共片方2本ずつビスを留める穴がありますので、その穴を利用し天井上部の回り縁の下側にビス留めします。
回り縁に固定する事で強度的にも大丈夫です。下部を鴨居に固定できるのであれば、固定をしましょう。
後は仮留めした背板を固定します。この時も水平器を使いましょう。